過去ログ - フレンダ「結局、全部幻想だった、って訳よ」
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3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/05/17(火) 23:53:19.07 ID:SnBkuMDlo
 少女は疾走する。
 目的は別に遅刻の回避というわけではなく。
 少女はただ疾走する。


 ■   □   ■


 上条は木々の生えた散歩道を走る。
 バスに見放されたのならそれが使えない生物専用のショートカットを使うしかない。
 それでもよっぽど早く走らなければ遅刻は免れないだろう。
 新学期早々の遅刻はえらく印象づけられることだろう。不真面目キャラ認定されるのは免れない。
 そうなれば高校デビューなど夢のまた夢となってしまう。

上条「ちくしょう、この鞄さえなければ……」

 上条は一つの学生鞄を持っている。
 その中にはぎっしりと、教科書類(お荷物)が詰まっていた。
 登校一日目、つまり入学式の日。無くした時のために名前を記入するという作業をするために持ちかえった。
 それが仇となった。
 上条当麻は中学校時代から所謂置き勉をする学生であり、だから名前を記入した教科書を全て二日目の今日に学校においてしまおうと思ったのだ。

上条「ああくそ、不幸すぎる……っ!」

 目覚ましが自動的に止まった今朝とは違い、このことは自業自得な気もしないでもないのだが。
 兎にも角にも、上条は不幸塗れなわけだが。
 そんな彼に幸運が訪れることもある。


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