過去ログ - フレンダ「結局、全部幻想だった、って訳よ」
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884:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/11/24(土) 01:01:46.00 ID:YYBvUpafo
フレンダ「……うん。 順番に答える、ってわけよ」

 覚悟はついた。
 ここに来るまでの道程と、先程の沈黙との、少ない時間で。

上条「じゃあ、先ずは……さっきの女の子のことから、か。 フレメア、って言ってたけど、まさか……」

 言葉を区切る。
 あれはフレンダをそのまま縮めたのではないか、というぐらいに似ていた。
 見間違える程似ているというのには、上条には酷く心当たりがある。
 『欠陥電気』、『妹達』。 所謂、クローン。
 もしかしたらと思うと、とても口に出せるものではなかった。 つまりそれは御坂美琴と同じ目にあっている、ということなのだから。
 しかしそれは次の言葉で打ち消される。

フレンダ「ううん。 結局、あれは私の妹。 何の変哲もない、私と同じく親譲りの金髪と碧眼だけが特徴の女の子、ってわけよ」

 そうか、と返す間もなく。

フレンダ「さっきも言った通り、当麻も、会ってるんだからね」

 一気に間を詰められた様に感じた。
 ここで上条は完全に確信に至る。 フレンダは記憶喪失を知っているのだと。
 今までもほぼ確実にそうであると思っていたが、心のどこかで、まだどこか、勘違いであってほしいと願っていたのかもしれない。
 何故なら、上条の手は最大の隠し事を突き付けられて微かに震えていたのだから。




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