過去ログ - フレンダ「結局、全部幻想だった、って訳よ」
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974:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/01/30(水) 03:03:22.54 ID:QlOSdYbgo
 だが、何かが引っ掛かり。
 そして、上条はふと思い立つ。

上条「……そうだ、それじゃあ俺からもやるよ」

フレンダ「……へ? やるって、何を……」

 先ほど自分が投げた時よりは、もう少し速く。
 それが何か確認できずに手で受け止めて、そこでようやくそれが何かを知る。
 自分が投げたものと同じで、それはチョコレートだった。
 ただ、コンビニのレジ横で売っている、あの一口サイズのもので、雲川から上条が貰ったものの一部だが。

上条「確か外国だったら男から女に渡す……んだったよな?」

フレンダ「えっと……うん、そうだったと、思う」

上条「んじゃ、別に間違ってないよな?」

フレンダ「…………うん」

 問いかけに頷いて、そしてそれを胸元で軽く握り締める。
 それは、元は上条が貰ったもので、定価にして五十円もしない安物だ。
 けれどフレンダには、それを上条がくれたというその事実が、途方もなく嬉しかったのだ。

 例え、そこに何も特別な感情はなくとも。
 上条当麻が、この自分に、どんな理由付けでもいいから、物をくれたというその事実が――――

フレンダ「……ふふっ」

上条「……フレンダ?」

 突然含み笑いをしたフレンダに、上条は名を呼んで問いかけずにはいられない。
 けれど彼女はそれに答えず、ただ笑みを浮かべた。

フレンダ「結局、なんでもないってわけよっ!」

 フレンダはやはり楽しそうに、上条に近づいて、その隣に立ち並び。
 そのまま自然に上条の腕を掴み、恋人さながらに彼を引っ張って昇降口へと向かうのだった。



 少女は願う。
 ポケットにしまった、小さなチョコレートへ。
 来年もまた、変わらずにここにいられますように、と。


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