過去ログ - フレンダ「結局、全部幻想だった、って訳よ」
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VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]
2013/02/01(金) 13:51:12.74 ID:UWNiv0mPo
「今日は何月何日!」
「……えっ?」
「ほら、超早く答えて下さい! マッハで!」
予想していた問題形式と異なっいて、上条も思考は一瞬置き去りになる。
が、急かす絹旗に思考をすぐに取り戻し、頭をフル回転させて答える。
「二月十四日の、バレンタイン」
「第二問!」
正誤の公開もなしか、と思いつつも上条は身構える。
そういったパターンの問題なら冷静に考えれば特に問題はない――――そう思った矢先の第二問。
「当麻が今日貰ったチョコレートの数は!?」
「えっ!?」
今度こそ上条の考えは混乱する。
絹旗は一体この問題で何を求めているのだろうか。 というか寧ろ、これに正解しても別の方向で怒ったりしないのだろうか。
そう思いつつも、先ほどと同じように急かされて仕方がなしに上条は貰った数を正直に告げる。
「ええと、二、三、四……六、かな」
「……ついでに、どんな人からかも聞いてもいいですか」
「三つはクラスメイトから、一つは他クラスの人、もう一つは先輩。 最後の一つは御坂から……だけど」
そういえばあれはなんだったんだろうな、と上条は思う。
絹旗との待ち合わせで急いでたらいきなり体当たりしてきて、チョコが欲しいか欲しくないかの押し問答を繰り返した末に無理矢理チョコを押し付けられたのだ。
上条の中ではきっと罰ゲームか何かだろうということで片付いているのだが、それを知らない絹旗は美琴の名前を聞いてへぇ、と目を細めた。
思わず上条の背筋に薄ら寒いものが走る。 が、幸運なことにそれを向けられたのは少年の方ではなかった。
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