過去ログ - 一方「どンなに泣き叫ンだって、それを聞いて駆けつけてくれるヒーローなンざいねェ」
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7: ◆uQ8UYhhD6A[saga]
2011/05/21(土) 00:04:09.71 ID:gGgzkDclo

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ボヤを起こしたという騒ぎを聞き付けて集まって来た野次馬や警備員の目を掻い潜って、二人はこそこそと雑居ビルを抜け出した。
ざわざわと噂話をしている野次馬たちを横目に見ながら、二人は何とか人目の付かないところまで辿り着く。

「はあ、ここまで来ればもう大丈夫ね……」

「不良どもには悪いことしたがな。まァ襲い掛かってきたあっちが悪いンだが」

「まったくもう、それもこれも全部あのギョロ目の所為よ!」

「……ギョロ目、ねェ」

一方通行が腕を組み、うーんと考え込み始める。
それを見て、美琴はきょとんとした顔をしながら首を傾げた。

「どうしたの?」

「いや、なァンかアイツの顔に見覚えがあるよォな……」

「本当!? 何処のどいつなの!? 確か、制服は長点上機だったけど……」

「長点、上機……?」

その学校名に、一方通行は更に深く考え込む。
もうすぐ思い出せそうな様子の彼を、美琴も緊張した面持ちで見守っていた。

「そォだ、アイツ……。妹達の研究所のデータにあったな。布束砥信」



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