464: ◆3dKAx7itpI[saga]
2011/06/02(木) 22:38:42.82 ID:66NvSJ9Fo
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465: ◆3dKAx7itpI[saga]
2011/06/02(木) 22:39:46.22 ID:66NvSJ9Fo
だから、上条の口から出た言葉に、インデックスは自分の耳を疑うしかなかった。
466: ◆3dKAx7itpI[saga]
2011/06/02(木) 22:40:42.80 ID:66NvSJ9Fo
根拠などあるはずもない。そんな直感に耳を傾けてないで、さっさとあの茶髪の少年を
止めに行った方がインデックスの、自分の一番大切な人間のためになるという事実は一目瞭然だった。
467: ◆3dKAx7itpI[saga]
2011/06/02(木) 22:41:35.55 ID:66NvSJ9Fo
上条は不安げな表情が拭えないインデックスの頭を左手で優しく撫でてあげた。
そしてもう片方、異能の力『幻想殺し』が宿るその右手をジッと見つめる。
468: ◆3dKAx7itpI[saga]
2011/06/02(木) 22:42:43.63 ID:66NvSJ9Fo
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469: ◆3dKAx7itpI[saga]
2011/06/02(木) 22:44:27.99 ID:66NvSJ9Fo
自分がさっきまで何をしていたのかも明確に思い出せなかった。
何か、すごく大切な何かを救うために奮闘していた気もするが、今の一方通行には思い出せない。
470: ◆3dKAx7itpI[saga]
2011/06/02(木) 22:45:54.19 ID:66NvSJ9Fo
相変わらず返事はなかった。だが、脳に直接刷り込まれたように
一方通行の頭に神の意志が伝達される。
今まで体験したことのない違和感に彼は顔を顰めながら送られてきた情報を読み取る。
471: ◆3dKAx7itpI[saga]
2011/06/02(木) 22:46:59.64 ID:66NvSJ9Fo
そんな、宗教者からすればそれこそ神の恵みのような現実を一方通行は、
472: ◆3dKAx7itpI[saga]
2011/06/02(木) 22:50:14.70 ID:66NvSJ9Fo
空間に発生した亀裂がどんどん広がっていく。
その亀裂から水漏れのように流れてきたのは、黒を上から塗りつぶす聖なる『白』。
一方通行という人間を象徴するような、白く、白く、狂ったように白い『白』だった。
473: ◆3dKAx7itpI[saga]
2011/06/02(木) 22:51:25.79 ID:66NvSJ9Fo
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474: ◆3dKAx7itpI[saga]
2011/06/02(木) 22:53:06.50 ID:66NvSJ9Fo
それだけで暴風が吹き荒れ、もはや壊れるところが無くなったビルの残骸にトドメを刺していく。
神の身に発生した異常事態を察知したのか、セトに完膚無きまでに打ちのめされていた悪魔が
ゆっくりと倒れ伏せた体を起き上がらせていた。
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