478: ◆3dKAx7itpI[saga]
2011/06/02(木) 22:59:56.77 ID:66NvSJ9Fo
セトの力が著しく弱体した事を察知した悪魔もまた、そのまま彼らの
状況を見つめているだけではない。
セトによって芯から破壊された水晶の翼は再生不可能になってしまったため、
479: ◆3dKAx7itpI[saga]
2011/06/02(木) 23:01:15.91 ID:66NvSJ9Fo
キャーリサが悪魔を止めている間に一方通行は何とかその細い腕の一本を伸ばし、
風斬の手をしっかりと掴んでいた。
480: ◆3dKAx7itpI[saga]
2011/06/02(木) 23:02:17.44 ID:66NvSJ9Fo
体のバランスが取れなくなったセトはそのまま一方通行ごと全身を地面に預ける形になる。
彼の手を掴んでいた風斬も危うくコケそうになるが、そこでスッと自分の力に抵抗してくる力が無くなった。
481: ◆3dKAx7itpI[saga]
2011/06/02(木) 23:03:06.39 ID:66NvSJ9Fo
黒い影だけを纏っていたセトの体は、ところどころが純白に染まっていた。
まるでそこにだけ、白いペンキを塗りたくられたかのように。
482: ◆3dKAx7itpI[saga]
2011/06/02(木) 23:04:23.23 ID:66NvSJ9Fo
「一方通行さん」
「あァ。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
483: ◆3dKAx7itpI[saga]
2011/06/02(木) 23:05:24.75 ID:66NvSJ9Fo
一方通行の突拍子も無い言葉に驚いたのは神ではなく風斬氷華の方だった。
セトは黙って一方通行の言葉を拝聴する。
484: ◆3dKAx7itpI[saga]
2011/06/02(木) 23:06:57.18 ID:66NvSJ9Fo
傍らで安堵の息を吐く風斬。一方通行も注意深く観察しなければ分からないほどの小さなため息をついた。
と、不意にピピッという小さな電子音が一方通行の電極チョーカーから鳴る。
確認すると、セトに吸収された時になぜか制限解除されていたバッテリーの残量が残り一〇分程にまで減っていた。
485: ◆3dKAx7itpI[saga]
2011/06/02(木) 23:08:19.46 ID:66NvSJ9Fo
「ウサギ、風斬!! 終わったんならさっさと来るの!! じゃないとこれ、
私がトドメを刺しちゃいそーだし!!」
486: ◆3dKAx7itpI[saga]
2011/06/02(木) 23:08:55.82 ID:66NvSJ9Fo
これらが全て重なっては、さすがの悪魔も限界が訪れるものらしい。
487: ◆3dKAx7itpI[saga]
2011/06/02(木) 23:15:05.34 ID:66NvSJ9Fo
ここまでです。
一方通行が主人公のはずなのに彼がここまで出てくる投下は珍しい……。
上条当麻ですが、戦わない事で活躍させてみたいなと思ってこういう展開にしてみました。
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