過去ログ - とある仮面の一方通行
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810: ◆DAbxBtgEsc[saga]
2011/07/19(火) 18:16:40.54 ID:RlPjrsIWo

・・・

「2人は先にホテルの方に戻って頂戴」

「今更何を言ってるんですか。と、ミサカは疑問を浮かべながら尋ねます」

「そうクマ、何か危ないらしいんでしょ?クマは目立つから行けても行けないクマけど、
 久々葉ちゃんは連れてった方がいいクマよ」

「多分大丈夫と思うわよ。だって打ち止めが狙いだったら、そもそも手遅れだろうし。
 でもそう言う訳でも無いみたいだから、誰かが私を狙うってことは無いと思うわ」

「確かに……それはそうですね……ですが、それならどうしてホテルに居る時にそれを言わなかったのですか?」

「それでもここに戻るまで何があるかわからないから、その護衛が欲しかったのよね」

私ってほら、頭脳労働派だし。と、のんびりした口調で語る芳川桔梗。

「分かりました……それじゃあ先に行きますけど、結局芳川がホテルに戻るのに1人になってしまいますよね?
 と、ミサカはその時はどうすんだと尋ねます」

「その時はまあ……ペルソナを存分に使うわ。と言っても、ホテルに来るまで何も居なかったみたいだし、大丈夫とは思うけれど」

「……そこまで言うなら、分かりました。でも気をつけて下さい。と、ミサカは注意を促しておきます」

「分かってるわ。それじゃあクマさん、お願いね」

「あいさー!」

クマは威勢のいい返事をすると、何処からともなくテレビが降ってきた。

「これで帰れるのね……面白いわね」

「はいはい、早く行くクマよー」

「ちょ、ちょっと押さないでってあわー!!」

奇妙な断末魔を残して、芳川は旅立った。

「うっし、それじゃあホテルに戻るクマ!!」

「……クマのテレビはもう少し大きくした方が、皆余裕持って通れると思います」


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