426: ◆qE9xJWndOc[saga]
2011/11/23(水) 20:52:00.18 ID:iCVRijr50
パンッ――!
427: ◆qE9xJWndOc[saga]
2011/11/23(水) 20:55:25.39 ID:iCVRijr50
マミさんだった。
あたしたちの背後に立ってマスケット銃を上空へ向けていたマミさんが、にっこりとあたしたちに笑いかける。
マミ「美樹さん、平気?」
428: ◆qE9xJWndOc[saga]
2011/11/23(水) 21:00:13.41 ID:iCVRijr50
けど。
マミさんから少し離れた場所に立って、あたしの名前を呼んだまどかの声に、あたしは思わずびくりと身体を揺らしてしまった。
ケンカ中というわけでもないのに、何を話せばいいのかわからなかった。
それになにより、まどかはすぐにあたしから目を逸らしてしまって。
429: ◆qE9xJWndOc[saga]
2011/11/23(水) 21:06:44.62 ID:iCVRijr50
マミ「ここに来て強がるの?」
ほむら「強がりなんかじゃないわ」
ぴりぴりとした雰囲気があたしたちの周りを包み込む。
430: ◆qE9xJWndOc[saga]
2011/11/23(水) 21:13:03.22 ID:iCVRijr50
動いたのはまどかを呼んだマミさんではなく、転校生だった。
固まったまどかの前に立った転校生が、弾き飛ばされる。
ほむら「……ッ」
431: ◆qE9xJWndOc[saga]
2011/11/23(水) 21:16:10.32 ID:iCVRijr50
ほむら「だ、だめっ――」
転校生のそんな声と、マミさんの必殺技を叫んだのは同時だった。
ティロ・フィナーレ――!
432: ◆qE9xJWndOc[saga]
2011/11/23(水) 21:21:16.07 ID:iCVRijr50
魔女の口からもう一匹――吐き出されるように出てきたどす黒い色の魔女。
その魔女が、鋭い牙をまどかに向けて突き刺そうと――
ほむら「まどかっ」
433: ◆qE9xJWndOc[saga]
2011/11/23(水) 21:23:02.59 ID:iCVRijr50
434: ◆qE9xJWndOc[saga]
2011/11/23(水) 21:24:08.53 ID:iCVRijr50
435: ◆qE9xJWndOc[saga]
2011/11/23(水) 21:29:45.68 ID:iCVRijr50
ひっ、とまどかの漏れ出した声が聞こえた。
あたしは目を開けた。
呆然としているまどかと、ただそこに立っているだけの転校生と。
それから。
436: ◆qE9xJWndOc[saga]
2011/11/23(水) 21:34:39.37 ID:iCVRijr50
魔女の口の動きが止まり、じろりと。
どす黒い色が、今度こそあたしたちを飲み込もうと見下ろした。
ほむら「退がっていて」
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