125:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/08/11(木) 21:28:02.47 ID:pNWNt2dIO
海原は、一言で言うと困っていた。
ついてこいと言われたからついてきた。それだけのはずだった。
街を通り過ぎ、公園を横切って学生向けマンションが立ち並ぶ一角へとやってくる間に人はまばらになっていく。
ここまではよかった。
二人が学生寮へと入って行き、エレベーターに乗り込んだのを確認してからゆっくりと階段を登っていく。
ここまでもとくに不思議な事はない。
七階へと足を踏み入れると、そこには誰もいなかった。
ただ通路の一番奥、上条の部屋の扉が少しだけ開いたままになっていた。
入ってこい、ということだろうか。
意を決してドアノブに手をかけた時、かすかに美琴の声が聞こえてきた。
「……れ……るの……」
やはり彼女もいるのか。
当然のことながら、その事実にずんと気が重くなる。
なるようになれ、と無理やりに思考停止してドアを開けると、玄関から一直線に続く廊下の先に2人は立っていた。
そこで、海原の思考は本当に停止した。
なぜなら、美琴はハンカチの様なもので目を覆われていて、上条はその後ろで美琴の目を覆う布を縛っているところだったのだから。
意味がわからない。
海原が某然と立ち尽くしていると、上条は海原の存在に気付くとそっと立てた人差し指を口元に当てる。
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