過去ログ - はやて「みだす…銀行?」
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42:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)
2011/06/05(日) 16:57:26.45 ID:KJPZSR2AO

「夢や、なかったんか…」

『つい先程の話ですよ?夢なわけ無いじゃないですか。』

シルクハットの下から金色の瞳が覗いて、はやてを見据える。
ハットのつばが真坂木の顔に影を落としているにも関わらず、金色の瞳だけが、光っているかのようにハッキリと浮かんでいた。

「このお金、やっぱりあんたやったんやな…」

『お金にお困りなんでしょう?そのお金は手付け金と思って下さい。差し上げます。』

目の前にいるのに、何かのフィルターを通して話しているかのように真坂木の声はくぐもっている。

「だからいらん!」

あまりのしつこさに理不尽さを感じ、はやては思わず怒鳴った。

『本当にいらないのですか?貴女は人に迷惑をかけたがらない性格だ。ましてや身近にいる人には…』

「何が言いたいんや…?」

『貴女のその性分に我々が荷担してあげますよ。』

真坂木の笑みがより一層深くなる。

『貴女がお金を稼げば、大切なご友人や担当医からお金を借りようだなんて考えずに済みますし、おじさんからの資金援助にも余裕ができます。』
『なにより、貴女のご家族との安泰な生活が約束される…』

痛いところを突かれて、はやての表情が苦しくなる。

『私はその稼ぎ方の手解きを貴女にしてあげようと言うのです。』

「でもっ!!」

言いかけたはやての目の前に、突然太陽のようなマークが突き出され、言葉が遮られる。

それは何かのカードだった。
黒い表面の中心に白いダビデの星が描かれ、その中にマークが描かれている。



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