過去ログ - はやて「みだす…銀行?」
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454:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga]
2012/11/28(水) 15:45:34.80 ID:Hr5gflfAO
ただ身体を動かすだけではない。
相手との駆け引きと、それに伴う緊張感……それら全てが新鮮で、同時にはやての心を大いに刺激した。

―――ディールが楽しいって思えるだなんて……

人を傷付け、その未来を奪ってしまうディール。
それが楽しいと思えてしまうそんな自分に、はやて自身がなにより驚いた。

だが今はそんなことを深く考えている暇は無い。

152秒

タイマーは既に残り三分を切っていた。

「時間が無い……そろそろ決めるよ、リィン」

「はい」

そう短いやり取りをすると、ステラが再び復活して追い回してくる前に二人は別れた。

今のところ、増川の姿はディール開始時に顔合わせをして以来見かけていない。
どこかに隠れているのだろう。
そのどこかで、はやてを一撃で仕留める確かな一手を温存しているかもしれない。
彼のアセットであるステラも、高町から伝えられた情報にあった、得意の触手の伸縮を利用した攻撃を見せていない。
相手も何かしら考えてディールをしているのは明確だった。

考えながら白い通路を走り回る。
だがある地点まで行ったところで、はやての足元から、ぴしぴしと不穏な音が響いた。

「っ!?」

それに驚くも、次の瞬間にははやての足元から通路は崩落を始め、はやては白い瓦礫と共に十メートル近く下の、赤い地面に落下していった。

「あああああああああああああああ」

絶叫をあげるはやて。赤い地面が近付く、近付く、近付く。
そして地面に落下し激しい音を響かせている白い瓦礫に混じって、はやては車椅子ごと地面に叩き付けられた。

「うぐあぁっ!!」

身体が押し潰され、喉からかすれた叫び声が飛び出る。
普通なら全身の骨を折る大怪我、もしくは死ぬところを、その痛みを感じるだけで身体は軽い打撲程度で何ともない。
感じるだけ、と言ってもそれだけでも十二分に動きは鈍るし、大いに苦痛を伴っているのだが。



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