過去ログ - はやて「みだす…銀行?」
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491:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/02/28(木) 00:26:14.78 ID:TtiL6PxAO
すずかは、他人との付き合いの中で、何か奥があるような感覚を覚えても、それに深くは触れない主義の持ち主だ。

友人である高町なのはに対してもそうだ。
何か隠し事があったような素振りがあっても、なにか危険な臭いを感じ取らない限り、特に詮索はしなかった。

勿論はやてに対しても、足の病気や、不自然な家族構成には気付いている。
しかしそれら彼女の謎とも言えるところに今まで触れたことは無かったし、気を止めても深く考えたことはなかった。

―――でも、今日のは……

質問を投げ掛けられた時の表情と『未来』という言葉。
意味深な言葉と、その二つの関係を考えずにはいられない。

はやての身になにかが起きている。
その臭いが、はやて自身から明確に感じ取れたから。

その『今までとは違うなにか』が、すずかは気になってしょうがなくて、胸中をざわつかせた。

『未来って、なんなんやろうね』

あの時の表情をもう一度思い出す。

―――……未来、かぁ

なぜあんな質問をしたのかと聞けば、はやては何かに気付いたかのように答えた。

―――はやてちゃんにも私にも、よく分からないものだから……

正直、すずかにはその答えの意味は分かりかねたが、例によってそれ以上の詮索はしなかった。
しかしはやてがそこに、何かのメッセージを込めていることは分かっていた。

そして、すずかの出した『未来』に関する答えに、はやてはまだ満足していないだろうことも分かっていた。

では、はやての求める『未来』の意味とは一体なんなのだろうか。


すずかはため息を吐き、自分にしか聞こえないぐらい小さな声で呟いた。

「未来って、なんなんだろう……」




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