108: ◆BcaCp9aHJ6[sage saga]
2011/06/15(水) 01:35:05.06 ID:ijf6YF/Zo
『お友達になりましょう』
『…………、え』
109: ◆BcaCp9aHJ6[sage saga]
2011/06/15(水) 01:38:02.94 ID:ijf6YF/Zo
へなへなと体から力が抜けていく。
本当にこの子達は命懸けで戦っているのだろうか、いやそれはこの目で見ている。
それにしてもこの緊張感のなさというか、なんというか言葉にしかねて、
110: ◆BcaCp9aHJ6[sage saga]
2011/06/15(水) 01:39:10.76 ID:ijf6YF/Zo
**********************************************
そして結論から言うと。
私とまどか以外は、酔っ払って寝てしまった。
111: ◆BcaCp9aHJ6[sage saga]
2011/06/15(水) 01:40:10.04 ID:ijf6YF/Zo
「彼女の家だから私たちが口を出すまでもないのだけれど」
「これはどうするんだろう……」
112: ◆BcaCp9aHJ6[sage saga]
2011/06/15(水) 01:40:48.05 ID:ijf6YF/Zo
そこで言葉が切れる。
いびきが断続的に響いているため、沈黙が訪れるわけではないけれど。
漂う空気は心地よい。
私が何より待ち望んでいた時間が、そこにはあった。
113: ◆BcaCp9aHJ6[sage saga]
2011/06/15(水) 01:42:01.48 ID:ijf6YF/Zo
「ねえ、ほむらちゃん」
114: ◆BcaCp9aHJ6[sage saga]
2011/06/15(水) 01:43:04.51 ID:ijf6YF/Zo
結局の所、私も自分の幸せを掴むために戦っているのだから。
そのために本当に色々なものを犠牲にしている。
すごくなんて、ない。
そう思うけれど、今はその言葉は喉元で留めておくことにした。
115: ◆BcaCp9aHJ6[sage saga]
2011/06/15(水) 01:43:58.48 ID:ijf6YF/Zo
私の沈黙をどう捉えたのか。
彼女は言葉を続ける。
「わたしが死ねば、みんな戦わなくてすむかなって思ったんだ」
116: ◆BcaCp9aHJ6[sage saga]
2011/06/15(水) 01:45:00.04 ID:ijf6YF/Zo
「あなたが、あなたが死んだ所で、この世界は変わったりなんかしない」
「どうしてあなたはいつも、そうやって自分を犠牲にして!」
117: ◆BcaCp9aHJ6[sage saga]
2011/06/15(水) 01:46:45.49 ID:ijf6YF/Zo
どれほどの時間が流れただろう。
どれほどの涙を流しただろう。
静かに体に力が加えられる。引き剥がす方向へと。
118: ◆BcaCp9aHJ6[sage saga]
2011/06/15(水) 01:47:37.21 ID:ijf6YF/Zo
沈黙。
だがこの時間は、沈黙のまま終わらせない。
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