176: ◆BcaCp9aHJ6[sage saga]
2011/06/19(日) 16:54:11.22 ID:hAzv6ppPo
「お話、ですよね」
「…………これは驚いたな、まさか気付かれているなんて」
「私たちも近々、来なければならないと思っていましたから」
「まーなー。 夜な夜な娘を連れ回されたんじゃ心配も掛けちゃうよね」
「そうだね。 正直、かなり心配したよ」
「……ごめんなさい…………」
分かってはいたものの、面と向かって言われるとやはりつらい。
ただ謝るしかなかった。
「いやいいんだ、まどかから話はある程度聞いたからね」
「話、でしょうか」
「どこまで聞いたのさ?」
「……実はほとんど何も。
ひとまずこうして会ってみて、君達が悪い子ではなさそうだと分かったし、そんなに問題はないけど。
できればもう少し詳しく聞きたいというのも、本音ではあるんだ」
「信じてもらえるのなら、ある程度かいつまんで話します」
「お願いしていいかな、さすがに親として何も知らない状態ではいられないんだよ」
魔法少女以外に真実を伝えようとするのは、正直言って初めて。
でも、よく考えてみたら、知る権利なんて誰にでもあるはず。
娘が渦中にある立場の人にとっては尚更だろう。
そんな当たり前のことも考えつけなかった自分に文句を言いながら、説明を始める。
風呂が長引いてくれることを祈ろうか。
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