238: ◆BcaCp9aHJ6[sage saga]
2011/06/19(日) 17:53:36.36 ID:hAzv6ppPo
「何よ、これ」
魔力の匂いを辿り、着いた先には。
血みどろの光景が広がっていた。
239: ◆BcaCp9aHJ6[sage saga]
2011/06/19(日) 17:54:15.21 ID:hAzv6ppPo
「美樹さやか」
240: ◆BcaCp9aHJ6[sage saga]
2011/06/19(日) 17:54:45.89 ID:hAzv6ppPo
願いか。
あたしの願い、なんだったっけな。
241: ◆BcaCp9aHJ6[sage saga]
2011/06/19(日) 17:56:02.55 ID:hAzv6ppPo
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
[かつて美樹さやかだったモノ]
無力の魔女。
その性質は暴力。
242: ◆BcaCp9aHJ6[sage saga]
2011/06/19(日) 17:57:24.46 ID:hAzv6ppPo
「――――魔法少女の末路は、そういうことなのね」
「ああ、その通りさ」
243: ◆BcaCp9aHJ6[sage saga]
2011/06/19(日) 17:58:44.62 ID:hAzv6ppPo
「……勝てると、思うのか」
244: ◆BcaCp9aHJ6[sage saga]
2011/06/19(日) 17:59:30.32 ID:hAzv6ppPo
私は嘘が得意ではないらしいから。
その言葉は、時を止めて口にする。
決して誰にも聞かれないように。
245: ◆BcaCp9aHJ6[sage saga]
2011/06/19(日) 18:00:40.70 ID:hAzv6ppPo
そして魔物に向かい合う。
これは最早オクタヴィアではない。
それ以上に深い深い絶望が、彼女を支配していた。
246: ◆BcaCp9aHJ6[sage saga]
2011/06/19(日) 18:01:33.02 ID:hAzv6ppPo
その温もりを糧に。
私は力を思い出す。
かつて私が振るった、強大な力を。
247: ◆BcaCp9aHJ6[sage saga]
2011/06/19(日) 18:02:39.07 ID:hAzv6ppPo
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
「くそ、いてて」
248: ◆BcaCp9aHJ6[sage saga]
2011/06/19(日) 18:03:33.43 ID:hAzv6ppPo
「……死に場所を手に入れたと、思ったんだけどな」
「巴、マミ」
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