46:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage saga]
2011/06/08(水) 00:27:49.90 ID:dyIqxHodo
「……世界の安定か、なるほど、筋は通っているね」
「どういうことだよ、キュゥべえ」
そして、佐倉杏子の返しを受けて、ようやく気付いた。
キュゥべえがそこにいることを。
しかしながら奴は、自分のことよりも、魔獣改め魔物のことに気を取られているようで。
珍しく、考え込むような素振りを見せていた。
「あるがままの状態が一番自然で、一番安定しているってことさ」
「人が次々と食べられていく状態が、あるがままの状態だって言うのかしら?」
「自浄作用って言葉を聞いた事があるだろう? そういうことさ」
「人類はこの地球に必要ない存在だってか。 ケッ、気に入らねえ」
当たり障りのない発言だが、的を得ていた。
奴らはある程度の合理性があれば、おそらく理解ができるのだろう。
ならばそれを逆手に取る。
インキュベーターには、一つ釘を刺しておかなければならない。
「何よりも、強大な力に奴らは惹き付けられる。
たとえば、世界最強の魔法少女となってしまえるような、素質を持った人間に」
「……興味深いね、君も彼女の素質に気付いていたのか」
「魔物どもは、彼女に引き寄せられてこの街に発生していると、考えるのが妥当」
「ちょっとちょっと、置いてけぼりにしないでちょうだい。 素質を持った人間って誰のこと?」
「鹿目まどか。 マミと同じ、見滝原中学の二年生だよ」
「ふうん。 そいつを食おうとして、その魔物とやらは集まってきてるって訳か」
「魔法少女として契約していない以上、その力は水面下に隠されている。
そのおかげで、魔物もあまり活性化はしていないけれど」
「契約してしまったらその限りではない、そういう理解でいいのかい」
「あくまで予想に過ぎないけれど、その通り」
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