過去ログ - 一方通行「いい子にしてたかァ?」4
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2011/06/05(日) 23:55:03.40 ID:gv52cjXA0
 今までの流れです。 
  
  
 上条「約束したよな?例え地獄の底でも、お前を ――― 」※主人公は上条さんです。  
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5: ◆d85emWeMgI[saga]
2011/06/05(日) 23:56:01.29 ID:gv52cjXA0
  
  
 雨の音は何処か心地良い。 
  
 倉庫のトタン屋根を楽器に見立てたように打つ雨の音も好きだが、アスファルトに落ちていくのを見るのも好きだ。 
6: ◆d85emWeMgI[saga]
2011/06/05(日) 23:57:13.21 ID:gv52cjXA0
  
  
 「あの子がさ ――― 」 
  
 美琴は、僅かに身体を一方通行に寄せた。 
7: ◆d85emWeMgI[saga]
2011/06/05(日) 23:57:40.92 ID:gv52cjXA0
  
 「お前の母親に尋ねたことがあった。どォして俺に優しくしてきやがる、ウゼェくらい構ってくるンだってな」 
  
 初めて聞く話に、美琴はちくんと胸の奥に引っ掛かりを覚える。 
 勝手にそんな深く重い話をしていた母親への反発と、自分に相談してくれてもいいのではという一方通行への不満。 
8: ◆d85emWeMgI[saga]
2011/06/05(日) 23:58:15.06 ID:gv52cjXA0
  
  
 何かを思い出しているのだろうか、僅かに口角の下がった表情を浮かべる一方通行に軽い疎外感を覚える。 
 コレは思い上がりだろうか。自惚れだろうか。美琴は己に問う。 
  
9: ◆d85emWeMgI[saga]
2011/06/05(日) 23:59:17.95 ID:gv52cjXA0
  
  
 「お前等と家族なンだ。そォ勝手に思うよォになった。お前等には迷惑な話かもしれねェけどよ」 
  
  
10: ◆d85emWeMgI[saga]
2011/06/06(月) 00:00:24.05 ID:mcuAU2Vs0
  
  
  
 「一つ、教えてくれる?」 
  
11: ◆d85emWeMgI[saga]
2011/06/06(月) 00:02:36.50 ID:mcuAU2Vs0
  
 以前冥土帰しと並んで吸っているのを見た時何となく面白くないと思った。 
 二人の間にある特殊な空気。自分達とは異なった信頼関係。 
 一方通行から向けられる彼を頼りにしているという冥土帰しに向けられる信頼感。 
 妙に悔しくて、煙草を覚えてみようとした。吸えることは吸えるが結局嵌ることはなかったが。 
12: ◆d85emWeMgI[saga]
2011/06/06(月) 00:03:44.72 ID:mcuAU2Vs0
  
  
  
 美琴は流れに身を委ねるように、夢に浸るように、甘く柔らかな風を受け入れるように瞳を閉じた。 
  
13: ◆d85emWeMgI[saga]
2011/06/06(月) 00:06:22.88 ID:mcuAU2Vs0
  
  
 短い呼吸音。 
  
  
14: ◆d85emWeMgI[saga]
2011/06/06(月) 00:07:09.41 ID:mcuAU2Vs0
  
  
  
  
  
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