過去ログ - QB「魔法少女の軍事利用だって?」
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27:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2011/06/06(月) 01:43:34.10 ID:12Scx6eE0
(思い出してくれて良かったよ。君は魔法少女になった。だから、
これから魔女を倒さねばならない。)

(・・・?)

(君達の敵となる者のこと、それらを魔女と呼ぶんだ。そして、
君が使った魔力を回復させるためには、
魔女を倒してグリーフシードと呼ばれる宝石を集めなければならない。)

 そんな事をいっぺんに言われても、理解できる筈もなかった。
私はこの時、まだ五歳という幼さなのだ。

(分からないようであれば、簡単に説明するよ。魔女を倒して、
魔女の持つ宝石を集めなければ、君はやがて死んでしまうだろう。)

(私が・・・死ぬ・・・?)

(そう、死ぬんだよ。だから、そうならないためにも、
ちゃんと魔女退治も頑張ってね。それだけ伝えに来たんだ!)

(その魔女退治を頑張れば、私は死なないの?)

(そうとも限らない。魔女に負けてしまっても、君は死んでしまうだろう。
君の頑張り次第ってところだね!)

 これが、あの晩に助かった私と妹の命の代償か。
初めて知らされる事実に戸惑いはするものの、
決して高い代償ではないと、そう考えた。

(なんとなくは分かったわ。)

(理解してくれて助かるよ。それじゃ、僕はもう行くね!)

 そういい残すと、もう頭の中の声は聞こえなくなった。
非常に単純な事のようだった。魔女と戦い、負けない限りは
私は生きながらえる事が出来る。それは、単純ではあるが
実行には困難が伴うに違いない。

 それでも。

 妹がいる限り、私は負けない。



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