過去ログ - QB「魔法少女の軍事利用だって?」
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17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2011/06/06(月) 01:36:38.03 ID:12Scx6eE0
エマと母親は、父親を見る。何を言っているのか分からない、
という様子の母親であったが、エマは小さく頷いた。
「分かった。エマ、お前は悪魔なんかじゃない。天使だよ。」
18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2011/06/06(月) 01:37:05.86 ID:12Scx6eE0
「どういう事なの?」
「ああ、説明するよ。本来は重要機密であり、君にも話せない事なんだ。
誰にも言わないと誓えるかい?」
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2011/06/06(月) 01:37:39.49 ID:12Scx6eE0
その研究施設は、刑務所の塀のようなものに囲まれていた。
見るからに警戒の厳重な入り口にさしかかり、父親は通行証を歩哨に見せる。
すぐに閉ざされていたゲートは開き、彼の運転する車は、
ひたすら続く荒野の中を通る一本の道路を走り出した。
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2011/06/06(月) 01:38:10.58 ID:12Scx6eE0
そして両親は、車に詰めただけの荷物を降ろし始めた。
エマは自分の宝物の入ったリュックを背負い、家の中に入った。
父親が時々ここに寝泊りをしていたため、テレビや冷蔵庫などの
家電用品は皆揃っていた。エマは背負っていた荷物を置き、
椅子に腰掛けた。しかし、すぐに立ち上がり
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2011/06/06(月) 01:39:10.63 ID:12Scx6eE0
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2011/06/06(月) 01:39:40.57 ID:12Scx6eE0
あの時、どうして私は助かったのだろう。気が付いた時には、
彼女達は家があった場所で、手を繋ぎ横たわっていた。
つい先ほどまで、重くのしかかっていた瓦礫は綺麗になくなっていた。
だが、血の池の泉となっているもう一つの瓦礫を見て、
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2011/06/06(月) 01:40:12.70 ID:12Scx6eE0
私とラビアは手を繋ぎ、通りに呆然と立っていた。
あの破壊と殺戮はもう影をひそめ、
町には異国の軍人が歩きまわっていた。
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2011/06/06(月) 01:41:23.23 ID:12Scx6eE0
三人組の、白人の兵隊が、私達の目の前に止まった。
「おい、見ろよ。Nintendoのゲームだぜ。」
「ああ?ああ、あれの事か。焼け爛れて、何だか分からなかったぜ。」
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2011/06/06(月) 01:42:04.80 ID:12Scx6eE0
「ナイマ・・・」
妹が涙目で私を見る。安心しなさい。絶対に取り返す。
そう決意して、彼らの後を追うために走り出そうとしていた。
私は、これまでにないほどの憎悪の視線を彼らに向けていた。
26:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2011/06/06(月) 01:42:32.40 ID:12Scx6eE0
その夜、私の心の中に声が聞こえた。
(ナイマ、起きているかい?)
その声に聞き覚えのある私は、飛び起きた。
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