過去ログ - QB「魔法少女の軍事利用だって?」
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46:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2011/06/06(月) 19:45:53.37 ID:12Scx6eE0
こういう言い方をする子ではなかった、とエマは驚く。
同時に、ナタリーの手を掴もうとした。
その手は肝心のナタリーの手によってはじかれた。
静かな通りに、小さく「パン」と響く。
「エマに何が分かるっていうの。私のパパも、兵隊さんだった。
パパは遠い国で戦争をして、帰ってこなかった。
だからこそ、失う物の重みが分かるの。」
言葉を返せない。
「エマが死んだら、エマのパパとママがどういう気持ちをするのか、
私は知っているの。あなたは、それがどういう気持ちなのか
ちっとも分かっていない。分かった振りをしている子供なのよ。」
「ナタリー・・・?」
「なんで、私が成績優秀で、エマの成績が悪いか教えてあげる。
私は、自分ひとりの力で生きていくしかないと知っているから、
勉強も運動も頑張れる。頑張るしかないの。
エマは、いざとなればパパやママに甘える事が出来る。
だから、エマは私から見れば、不真面目なのよ。」
「甘えた人生を送っているのよ。」
ここまで言われると、何か言い返したい。しかし、悔しいが
言い返す隙のない正論でもあった。反論の余地がない。
「そんなエマが、私を助けるですって?その同情自体が、
私にとっては屈辱よ。エマ。」
しかし、ここまで相手を罵倒する言葉を並べる子ではなかった。
エマの頬に、涙がこぼれる。
「どうしてそんな言い方をするの・・・?」
「もう一度言うわ。エマの同情自体が、私にとっての屈辱よ。」
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