過去ログ - QB「魔法少女の軍事利用だって?」
↓ 1- 覧 板 20
47:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2011/06/06(月) 19:46:24.97 ID:12Scx6eE0
涙がこぼれる理由は、罵倒に耐えられなくなったわけではない。
二人とも、お互いの心の内くらいはわかる、親友なのだ。
ナタリーの決意を崩す事が出来ない。協力してあげる事さえ出来ない。
このような無力感を味わった事は、エマはこれが初めてであった。
48:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2011/06/06(月) 19:47:43.65 ID:12Scx6eE0
次の日も、エマは学校を休んだ。両親は何があったのか分からず、
エマを元気付けようとするが、それは無駄な努力だった。
その次の日も休みたかったが、このままでは何も始まらない、と
自身に言い聞かせ、覚悟を決めて学校へ向かった。
49:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2011/06/06(月) 19:48:17.86 ID:12Scx6eE0
50:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2011/06/06(月) 19:49:19.46 ID:12Scx6eE0
私は立派に働ける年齢となった。その日の仕事を終えて
家に戻ると、元気にラビアが出迎えてくれた。
やっと手に入れる事の出来た、平穏な生活。
今、私の目の前にあるのは、にこにこと笑いながら食事の
51:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2011/06/06(月) 19:49:58.69 ID:12Scx6eE0
「ジャックポッドよりストーム各機へ、要撃機が貴隊の進路に上がっている。
数は2、両機フルクラム(MIG-29戦闘機)と思われる。今、データリンクを送る。」
「攻撃機隊が目をつけられると厄介だ。この空域から脅威を排除せよ。」
52:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2011/06/06(月) 19:50:26.92 ID:12Scx6eE0
「目標2機の撃墜を確認。ホモヤロー達はイっちまったようだ。」
「ストーム1よりジャックポッド、あんまり笑わせんな。
次はどうすればいい?」
53:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2011/06/06(月) 19:51:03.86 ID:12Scx6eE0
忌まわしいあの轟音。私達の平和、私の両親を奪ったあの音。
今回は幸いな事に、私のいる位置からも、妹の待っている家からも
違う方角から聞こえていた。
停電が起きたのであろうか、家の電気はパっと消えてしまった。
54:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2011/06/06(月) 19:51:31.53 ID:12Scx6eE0
「メーデー!メーデー!(緊急事態)相棒が落とされた!」
「ジャックポッドよりアックス1、こちらからは敵が確認出来ない!」
「バカ言うな、火を噴いて落とされたんだ!
55:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2011/06/06(月) 19:52:39.09 ID:12Scx6eE0
「ジャックポッドよりストーム各機、アンノウンが攻撃機隊を落とした。
信じがたいが、目標はステルスと思われる。」
「冗談だろう。俺達の秘蔵のお宝を、なんであいつらが持ってるんだ。」
56:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2011/06/06(月) 19:53:07.06 ID:12Scx6eE0
彼女は目をこらすと、闇夜にどれだけいるのか分からないほどの
大量の航空機が見えた。そのどれもこれもが、彼女達の平和を
壊そうとする意思を持ち、この空を飛んでいる事には間違いなかった。
やがて彼女は次の獲物を決める。手当たり次第、近い敵から
57:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2011/06/06(月) 19:53:58.29 ID:12Scx6eE0
ストーム1と呼ばれていたF15戦闘機の二つのエンジンのちょうど真ん中に、
斧は突き刺さった。それはそのまま、戦闘機をノコギリで二等分するかのように
破片を撒き散らしながら進み、そして通りぬけた。
そしてF15戦闘機だったものは、今や火の玉となり地面へ向かって落ちていた。
372Res/332.73 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。