72:マクロスS[saga]
2011/07/11(月) 21:48:17.80 ID:W5HBytWl0
和「そうよ。だからプロパガンダとして、せいぜい笑顔でも振りまいてらっしゃい」
優「お姉ちゃん!」
辛辣な言葉を投げかける和を、優がたしなめる。
澪「いいんだ優ちゃん」
優「澪さん……」
澪は優の肩に優しく手を置くと、笑顔を見せ、続けた。
澪「はっきりいわれてなんか吹っ切れたよ」
優「澪さん」
澪「二人ともありがとう。
とりあえず行ってくるよ」
澪は、少し軽くなった足を、受賞式会場の法へ向け、歩き始めた。
澪(ありがとう、和、優ちゃん。
落ち込んでいる場合じゃないよな)
澪は、二人の優しさに触れ、思う。
澪(私には、和や優ちゃんをはじめ、守らなきゃいけない人がたくさんいる。
そして、このサクラガオカに暮らす人たちが、この子と同じ目にあわないようにするために……
私と同じ思いをさせないために……)
澪は、再び、右手で服の胸元をぎゅっと握る。
澪(そうだよな、尚子)
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