73:マクロスS[saga]
2011/07/11(月) 21:52:25.21 ID:W5HBytWl0
―――
紬「やっと落ち着いたわね」
正午を1時間ほど過ぎ、まばらになった娘々の店内で、紬がほっとしたように呟く。
唯「オープン初日ってすごいねぇ」
紬「キャンペーンもやってるしね」
ホールで二人がそんな会話をしていると、ドアが開き、二人の少女が入店してきた。
唯「いらっしゃいませぇ。
なんになさいますか?」
唯は、いつものように元気良く、オーダーを取りに行く。
優「えっと、私はこのラーメンとチャーハンのセットにしようかな?
あっ、このセットって大森も出来ます?」
少女がふっと顔を上げ、笑顔で唯に尋ねた、その時だった。
唯「…………」
唯は、なぜか切ない様な、苦しいような感情を覚え、息を呑み、少女の笑顔を見つめた。
優「あの……」
しばしの間、ただ少女の顔を見つめていた唯だったが、少女の訝しげな問いかけに、我を取り戻した。
唯「は、はい……」
優「これって、大森」
唯「あっ、はい、出来ますよ」
唯は、慌てて答えながら、考えていた。
唯(今の葉なんだったんだろう?
私、どうかしちゃったのかな?)
だが、その思考も、少女たちの楽しげな会話により中断させられた。
和「優、貴方そんなに食べられるの?」
優「大丈夫だよ、これから大変なんだから、しっかり食べて体力つけておかないと」
和「それはそうだけど」
優「で、お姉ちゃんは、何にするの?」
少女のその言葉を聞くと、唯の体がビクっと跳ねた。
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