過去ログ - もしも「まどか☆マギカ」が2クールだったら
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◆NqJArk5IVdBU
[saga]
2011/07/09(土) 03:12:31.14 ID:VUotToyTo
恭介「でも、さやかは嘘じゃ無さそうだね」
その言葉に、さやかは硬直してしまう。
ただ、泣きはらしたせいで、しゃっくりが止まっていないのが間抜けに感じられた。
恭介「正直に言うと、僕はあんまり君の事を、女の子として見てなかった」
恭介「だから、その事に、すぐに良い返事は返せない。僕も嘘は付きたくないから。
でも、さやかの怪我した手、君は自分で人間じゃないって言ったけど、その事に関して
僕の返事はハッキリしてる」
恭介「さやかが何であろうと、ずっと僕を支えてくれた事に変わりない。
笑うかもしれないけどね、君がいたから、僕の手に奇跡が起こったんだって、そう信じてるんだ。
あの時、君が支えてくれたように、今度は僕が君の力になりたい。
奇跡でも魔法でも信じるから、打ち明けてくれないかな」
さやか「……ずるいよ」
恭介「え」
さやか「あたしは、ちゃんと、好きって言ったのに」
恭介「まあ、その、恋人でも友達でも、何でも良いよ。
何であろうと、さやかは僕の一番大切な人だから。
せっかくバイオリンを弾いても、いつも聞いてくれる君がいなかったら、勿体無いだろ?
だからもう、急にいなくなったり、しないでほしい」
さやか「ホント、ずるい、最低だよ」
そう言ってまた、涙が零れる。
あべこべに、恭介は無垢な笑顔を浮かべ、さやかの手をとって、両手に包む。
それでさやかは我慢をやめて、すがり付いて泣いた。
結局、彼らはそれ以上の言葉を持たず、ただ黙って帰路についた。
家が近い二人は帰り道も同じである。
途中、電車の中で、さやかは恭介の左手をとって、繋ぐ。
どうすればこの唐変木をその気にさせられるのか、つらつらと考えた。
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