22:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)
2011/06/13(月) 21:02:18.15 ID:vr2e7Tnk0
昼、梓達が弁当を囲んで和気藹々と雑談していると、突然校内放送が響いた。
『全校生徒に連絡します!』
梓「あれ?さわ子先生だ」
校内放送の声の主は、軽音部顧問の山中さわ子だった。彼女は焦った声で続ける。
さわ子『先程、不審な人物が校内にて発見され……きゃあっ!?』
放送が途切れ、クラス中が騒然となる。
憂「なんだろう、怖いね純ちゃん」
純「ただの悪ふざけだろ?構ってやる事ないって」
茶化すように言う純。しかし、梓は先日の事を思い出して不安を覚えた。
梓(まさか……)
その時突然、ざわつく教室内に女子生徒が飛び込んで来た。
和「急いで窓と扉を閉めて!!」
必死の形相の生徒会長の姿は、生徒達が動くには十分な理由となったようで、和の指揮の元、バリケードのように扉の前に机を置き、窓を閉めた。
和「これで何とか、なりそうね……」
ほっとした様子の和に憂が近寄った。
憂「の、和ちゃん、一体何があったの?」
和は暫く考え込み、クラスを見渡した。
和「分かった、説明するわ。皆、バリケード側に並んでくれる?」
和の言うことに従って皆が壁際に並んだのを確認すると、和は口を開く。
和「実はね……まだ何も起きてないのよ」
純「え?何言って……」
純が眉を潜めるが、その台詞を遮って和は続けた。
和「今から、起きるの」
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