過去ログ - 天子「どうせ私なんか、術もアニマもない、人間のクズなのよ!」
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◆ABsCEpS5PQ
[saga]
2011/06/13(月) 21:04:11.71 ID:tIjaTx+e0
──まずい、早速問題が浮上している。この立ち位置は問題だ。
霊夢がゴーストと、私と勇儀がランドアーチンとそれぞれ1対1で対峙する形になってしまっている。
駆け出しの霊夢にゴーストの相手を任せるのは危険すぎる。
私は霊夢にその旨を伝えようと、声を上げようとした。
霊夢の方を見ると、彼女は目を閉じていた。
俗な言い方をすると、私は「一瞬ビビった」。
それは足元を攫うように命を奪っていくゴーストに対し、死を覚悟したからではないかと思ったからだ。
しかし、現実にはそうではなかった。
霊夢は優しく目を閉じ、その端正な口を開く。
開かれた口からは、禍々しい死霊が跋扈する遺跡の地下には不相応な歌が聞こえてきた。
これは──まさか、清歌か。
私と勇儀は一瞬呆気に取られるが、アイコンタクトを取ると直ぐに一番その歌の影響を受けているゴーストに向けて攻撃を開始する。
装備から炎のアニマを、そして私自身から樹のアニマを……
更に遺跡から石のアニマを無理矢理混ぜ込むように収束させる、そしてこれが拡散する時、敵に待つのは死だ。
勇儀はゴーストに果敢に飛び込んでいく。
ランドアーチンも術の影響かまだ動き出さない。
今だ!
幽香:
くらいなさい!焼殺!
勇儀:
ハイパーハンマー!
──2連係[焼ハンマー]!!──
苦戦が予想されたゴーストは一瞬にして崩れ落ち、そのアニマは世界に還っていく。
霊夢の実力は予想外だったが、これなら勝てるだろう。
私はそう確信した。
幽香:
霊夢、勇儀!
一気に仕留めましょう、私がまとめて焼き払うから、分かれて!
霊夢はランドアーチンの前に躍り出る。
が、その際ランドアーチンが不振な動きを見せたのを私は見逃さなかった。
幽香:
霊夢、危ない!
あれはデッドリーループの構え。
防御に失敗したら中々抜け出せない、最悪の場合そのまま死ぬかもしれない。
霊夢は急に止まれなかったようでその場で硬直してしまう。目を覆いたくなったが、
そんなことをしている場合じゃない。
……何が起こったんだろうか。
デッドリーループにまともにハマったと思われた霊夢は、ランドアーチンから見て先程いたのとは逆の位置にいた。
まあいい、考えるのは後だ。
私の隣で斧を構えた勇儀に合わせ、錬ったアニマを解放する。
幽香:
ファイアストーム!
霊夢:
スカッシュ!
──2連係[ファイアスカッシュ]!!──
勇儀:
おらぁぁぁ!トマホーク!
──2連係[ファイアホーク]!!──
ランドアーチンは二体がほぼ同時に体を崩壊させていく。
人間で言うところの極端に驚いたような姿を見せながら、だ。
……私も、驚いていた。
こんなにあっさりと、それも短時間で、更にはほぼ無傷で片付くとは思っていなかった。
私が強いのは昔からだ、それは分かっている。
ただこの子たちは……。
どこか、可能性を感じた。
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