過去ログ - 天子「どうせ私なんか、術もアニマもない、人間のクズなのよ!」
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◆ABsCEpS5PQ
[saga]
2011/06/13(月) 21:19:16.32 ID:tIjaTx+e0
勇儀:
それにしても、霊夢には驚かされたけどな。
妖夢:
え、霊夢がどうかしたんですか?
幽香:
そうね、本人は自覚していないようだけどあれはかなりの使い手。
足りないのは経験だけ、ってのも……なかなかどうして、嘘じゃなさそうね。
そう言って腕を組んだ幽香さんが視線を送った方向では霊夢が呑気に眠っていた。
そんなに強い、、のか。
なんだか悔しいような気もするが、そんなヴィジランツと知り合いになれたのは運が良いような気もする。
次も是非同行したいものだ。
もちろん、他の二人も。
……何か忘れているような気がする。
妖夢:
そうだ!宝箱!
宝箱の中には何が入ってたんですか!
当初の目的をすっかり忘れていた。
私から見て、勇儀さんの向こう側にある箱。
そこには何が入っていたのだろうか。
勇儀:
ああ、これな……。
勇儀さんは振り返ってそれを見ると苦笑する。
幽香:
カラッポよ。なーんにもなかったわ。
妖夢:
そんな!!
私は「嘘だっ!!」とばかりに駆け寄ってその外れかけた蓋を完全に取り、脇に置く。
確かに、箱の中には何も入っておらず、多少の砂が申し訳程度に底に溜まっているだけだった。
妖夢:
嘘だ……。
私はそう言ったきり箱の中を見つめて立ちつくしてしまう。
幽香:
ま、よくあることよ。
特にハンの廃墟は人も多いしね。
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