過去ログ - 天子「どうせ私なんか、術もアニマもない、人間のクズなのよ!」
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23: ◆ABsCEpS5PQ[saga]
2011/06/13(月) 21:24:27.49 ID:tIjaTx+e0
違う……嘘だ。
何もないわけ、無い。
無いんだ。だって。

アニマが漏れ出しているのが、視える。
このアニマの流れは、オカシイ。
不自然、だ。
良く見ると、この箱自体が邪悪なアニマ……。
いや……人間が邪悪とするアニマでできている。
鉄だ。鉄ダ!
鉄が混ぜられている。
何故、箱に鉄が混ぜられている?
答えは簡単だ。


妖夢:
これは……。

勇儀:
どうした、みょん?
また目が赤くなってるぞ?


これはツールに宿るのアニマを隠すためのフェイク。
アニマが僅かばかりに漏れ出しているのは、箱の底。
これは樹と……獣のアニマだ。
視える、視えるぞ。

徐(おもむろ)に箱に腕を勢いよく突き入れる私を勇儀さんはギョッとした顔で見ている。
既に確信に至っていた私はお構い無しに、指で探る。
そこは砂の溜まっていた部分。あった。これだ。
指先に引っ掛かる感覚。
砂を掻きだすと更に出てくる、穴。


妖夢:
二重底だ!!


そう叫び、同時に私は掴んだ底を一気に引き上げる。


妖夢:
み゛ょん゛っ!?


が、引き上げる途中で底が引っ掛かり指に痛みが走る。
かっこつけなきゃよかった。……みょん。


幽香:
あらあら、本当?

勇儀:
どれどれ……。
お、本当だ。底が取れてる。

……何かあるぞ!ほら!


勇儀さんは心から嬉しそうな様子でそれを取りだすと、腕を突き出して私達に見せた。



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