78:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2011/06/18(土) 01:39:19.53 ID:VCCMkA5A0
緊迫した雰囲気で彼女が取りだしたのは、一枚の小さな紙だった。
滝壺「これ、何かわかるよね?」
79:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2011/06/18(土) 01:41:48.40 ID:VCCMkA5A0
ネットの画像でしか見たことのない栞が目の前にある。
初めて生で見た感動が垣根を興奮させた。
滝壺はその様子を見て、内心ニヤリとする。
80:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2011/06/18(土) 01:42:52.46 ID:VCCMkA5A0
滝壺「1、2、3、」
垣根「!?」
81:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2011/06/18(土) 01:44:19.67 ID:VCCMkA5A0
滝壺「……でもね、条件がある」
垣根「……」
82:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2011/06/18(土) 01:46:43.79 ID:VCCMkA5A0
いっそのこと、この女を殺して栞を奪いとればいいのではないか?
―――しかし、それは、
滝壺「私を殺して栞を手に入れるの?そんなことしたら、この栞は汚れちゃうと思う」
83:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2011/06/18(土) 01:48:32.42 ID:VCCMkA5A0
突然、滝壺の後ろの扉が開いた。
下に降りた筈のエレベーターが戻ってきたのだ。
このタイミングで誰が来るというのだろうか?
二人は同時に視線をそちらに送る。
84:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2011/06/18(土) 01:49:39.73 ID:VCCMkA5A0
滝壺「……交渉中」
浜面「は?」
85:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2011/06/18(土) 01:51:03.02 ID:VCCMkA5A0
浜面「どんな理由があろうとも、読まれた証を他人に譲るなんてしちゃいけねぇ!!」
浜面「しかも、こんなクソ野郎に!!」
86:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2011/06/18(土) 01:52:54.15 ID:VCCMkA5A0
滝壺は目から溢れて来そうな感情を必死に堪え顔を上げる。
滝壺「……優しくするって難しいね」
87:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2011/06/18(土) 01:54:25.63 ID:VCCMkA5A0
一つの予想が垣根の頭をよぎる。
こないだの放送で、愛生ちゃんが“優しくしてあげればいい”とアドバイスをしていたお便りがあった。
強気な態度。必死な行動。選ばない手段。
88:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2011/06/18(土) 01:55:31.61 ID:VCCMkA5A0
滝壺「何?」
垣根「お前“つぼつぼ”だろ」ボソボソ
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