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2011/06/15(水) 22:23:39.00 ID:DsyMhTCS0
ーーー ハリコフ 2015 3/26 12:00 −−−
上空にいるC-130輸送機から飛び降りた俺の愛機は、
物凄い加速をつけながら地上へと迫っていた。
ヘルメットに内臓されているHMDには、敵の存在を知らせる
マーカーが二つ眼前に並んでいる。
その戦車の装甲が非常に硬い事を俺は知っていたが、ほとんどの
地上兵器は上面の装甲だけは薄い。それは目の前に迫るレオパルド3も
例外ではないという事も、俺は知っていた。
右手に握る射撃翌用のスティックを動かし、照準を目標に捉える。
そして、俺はトリガースイッチを押し込んだ。
俺の愛機に搭載されている120mm滑空砲が発射された事を、
目視でも確認出来る砲弾と、機体に伝わる振動が教えてくれる。
その砲弾が突き刺さった戦車は、瞬く間に爆発を起こす。
共に上空から飛び降りていた俺の寮機が、もう片方の戦車に対し
同じ事をしていたため、俺達の降下予定地点からは脅威が取り除かれた。
地面が迫るにつれ、俺の乗る12式装甲戦闘歩行車のコンピュータが
高度警告を発し、自動的に自身の姿勢を、搭載しているガスタービンエンジン
によって制御してゆく。
敵に滑空砲を向けるために頭から降下していた俺の愛機は、
ゆっくりと足を地上に向け、そしてこの荒れた荒野に着地する事が出来た。
「こちらトパーズリーダー。各機状況を知らせろ」
「トパーズ2、クリアー」
「トパーズ3、クリアー」
「トパーズ4、クリアー」
俺を含めて3機の機甲兵器と、1人の魔法少女が
地上に無事降り立っていた事を、この返信から俺は確認する。
「トパーズ2、3は俺に付いてこい。行動計画通り、敵機甲部隊を叩く。
トパーズ4は自由行動。敵歩兵と歩兵戦闘車を狙って欲しい。
ただし、なるべく離れないようにしてくれ」
「「了解」」
そして、俺達は作戦行動を始めた。
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