過去ログ - 上条「学園都市? なんで俺がそんなところに?」
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299:第一章 吸血殺し(ディープブラッド)の魔法使い 4[sage saga]
2011/10/06(木) 21:00:08.31 ID:Jcsfh3HO0


「挨拶もなしか。僕が『おはよう』と言い忘れた時は一時間近く説教をかましたくせに」

 口ぶりからすると、知人――しかも、友達クラスの知り合いだったのだろうが、もちろん上条には覚えがない。

「誰、だ……?」

 疑問が思わず口から出た途端、少年は眼に殺気すら込めて、不機嫌そうに髪の毛をかき乱し、

「なるほどあのキツネ野郎。何が『問題ない』だ猟犬に追い立てられて死んでしまえ」

 普通の日本人なら聞き取れないほど高速の英国語で、さらりと恐ろしいことを言ってのけた。

 それから、気を取り直したように、コートからタバコを一本引き出し、口にくわえた。

「ステイル=マグヌス。『必要悪の教会』の魔術師と言えば、君は理解できるかな?」

 なんの予備動作もなく、タバコの先端に炎がともる。
 タバコをくわえたまま、少年は皮肉気に唇を歪めた。


「権謀術策がうずまく『魔術』という暗部を、君は知識として覚えているはずだ。
 さて、ここで一つ取引をしようじゃないか。
 君が記憶を失ってまで救ったインデックスを、その暗部に引きずり込まないために、君の右手を貸してほしい」





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