過去ログ - 上条「学園都市? なんで俺がそんなところに?」
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37:第一章『交差する若者達』4-2/3[sage saga]
2011/06/18(土) 09:39:42.12 ID:cu4HEccu0


 まあそんなこんなで二時間後。

 上条当麻は、両手に大量の袋を提げていた。
 デパートや地下街でスコーンを売っている店を片っ端からあたり、二個ずつ購入したためだ。
 どうやらこの上条当麻と言う少年、それなりに金を持っているらしい。
「確か俺の部屋の冷蔵庫、冷凍機能もあったはずだし、『でんしれんじ』を使えば解凍できる……はず!」
「もしかして上条のお兄ちゃんって電化製品使えないのってミサカはミサカは問いかけてみる」
「はっはーラストオーダーちゃん。この街は二、三十年進んだ科学の街なんだから、ロンドンの片隅で生きてきた上条さんに使いこなせるはずがなけりよ」
「ロンドンにも普通に電子レンジくらいあるだろうがよォ……」

 聞いたところ寮の部屋が隣らしいので、色々と面倒を見る羽目になるンだろうなァ、と、一方通行は今から憂鬱だった。
 最初は一般人を装った『暗部』の人間かと思ったが、それにしては陰がない。わざと隠しているようにも見えない。
 あれで意外と勘のするどい打ち止めが無邪気になついているところを見る限り、正真正銘、ただの帰国子女だ。

『七人戦争』以来、彼の周囲にはこの手の馬鹿ばかり増える。
 だが、悪い気はしない。
 クソッタレとしか表現できない人生を歩んできた彼が、平穏な街並みを、こんなにも平和に歩けることが、単純に嬉しい。

「ったく……めんどくせェ」
「そう言う割に表情緩んでるわよ、一方通行」
「うるせェよ」
 とりあえず生意気な妹分にでこピン一発(一応ベクトル変換なし)をくらわせようと手を上げた瞬間、

 ドガッ!!!! という爆音とともに、すぐそばの銀行のシャッターが爆発した。




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