303:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/08/14(日) 21:43:16.62 ID:Kids5Lg0o
「なんかすいません…初対面なのにこんなことを聞いてしまって…」
「気にしてないよ、全然。それどころか君が父さんのことを知っていたのに驚きだよ」
渡の顔を見ると、先ほどと変わっていない。
それどころか、よりいい顔になっている気がした。
「僕は父さんの知り合いにあったことがあるんだ。その時に聞かせてもらった演奏を僕はまだ忘れていないよ」
「その演奏、どうでした?」
「すごかったよ。心が優しくなれる、そういう音だった」
渡は音也の演奏を聞かせてくれた人物、『大村武男』を思い出す。
彼は結局、音也との約束を守れず、名護に倒されてしまった。
「そんなに素晴らしい演奏だったなんて、僕も聞いてみたかったです」
そこまで言われると、音也がどのような演奏をしていたかが知りたくなってくる。
すると、
「父さんじゃなくて、僕でいいなら、弾こうか?」
渡が言ってきた。
「貴方が…?」
恭介は太牙の言っていたことを思い出す。
渡はバイオリニストとしてもなかなかの腕前だと。
644Res/514.57 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。