39:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/06/20(月) 11:54:10.84 ID:8OnljcsQ0
少女の頑張る姿というのはそれだけで可愛らしい。
喜怒哀楽を躊躇なく表に出しリスクの有無を度外視して走る姿は、愛おしいとすら表現できる。
モラトリアム時代からの脱却した大人たちは時に過去の自分と影を重ねながら、見守るのだろう。
しかし、物事には限度というものがある。
というのに。マスターも、アイツも。
嗚呼。どいつもこいつも頭の中が常時春のようで。
「…………、」
俄かに眉間のしわの寄った私を余所に、マスターは無言のまま、灰色のエプロンの腰ポケットから注文票を取り出し、
「ご注文は?」
「…………、ダージリン」
「ンだよ。やっぱ垣根くン絡みか」
「だから違うって言ってんでしょーが」
「違わない」
注文票にさ『ダージリン』の文字を書きながら、
「ダージリン、アイツと喧嘩した時とかばっか注文するだろ、オマエ」
サラリと、極自然に。
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