40:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/06/20(月) 12:09:07.09 ID:8OnljcsQ0
「こういう客商売してるンだ。常連客の嗜好くらいは嫌でも覚える」
アイツと喧嘩した時はダージリン。
雨の日にはアールグレイ。
仕事が立て込んでる昼はアメリカンコーヒー。
「……と、そンな感じにな」
ただ、それだけを言い残してカウンターへ戻るマスター。
商売をはじめ馴染みになった客の注文を何度も何度も聞き、気がついた時には身体が覚えた経験則に過ぎない、と言いたげな横顔だ。
「なに。それって職人芸?」
「芸ってもンでもねェよ」
こちらを見ずに背を向けたまま、カウンターの壁に付属している食器棚からカップなどを取り出す。
少しばかりぶっきら棒な言い方はてれ隠しか何かか。
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