過去ログ - 兄妹SS(仮)サブイベント集
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89:A1h4hQOe0 ◆3KKT9vrQyY7x[sage]
2011/07/15(金) 23:01:13.81 ID:NYz2bdO/o
「俺はしたくてやってるんだよ、だから、気にするな」
「気にしないなんて…できませんよ…」
アリサはまた泣きそうな顔をしながら俯く
「それにな、お前が無事で居てくれなきゃ、誰が俺を回復してくれるって言うんだよ?」
さらに撫でながら優しく諭す
「俺はお前を傷つかないように守っている、お前は俺が死なないように補助してくれている、これでお互いの関係が成立してるんじゃないか?」
事実、強制解放剤などの特殊なアイテム以外はすべてアリサに使ってもらっている
回復弾や、罠の設置、全部アリサの計算で設置し、使用する
これによって俺も何度命を救われたか…
その点でも感謝してもしきれないくらいだ
「またそうやって適当な言葉並べてごまかすんですね」
口ではそういっても少し口元がほころんでいる
ホント、素直じゃないなあ…
「ま、そういうことだ、俺は俺が死なない限り、お前を守り続けてやるよ、だからお前は俺が死なないようにしてくれ」
「無茶苦茶な注文ですね…ですが…了解です、リーダー」
そう言って、アリサは笑ってくれた
「さ、そろそろ帰るぞ、汗かいたから風呂入りたいな」
「そうですね、帰りましょうか」
俺たちは立ち上がって、今度こそ完全に帰路についた

支部に帰ると、桃色の髪の少女が出迎えてくれた
「お帰りなさい!二人とも、どうでしたか?」
この娘は台場カノン、お菓子作りが趣味な、一般的な女の子…
ただ一か所をのぞいて…な
「竜虎相討って言葉がありますが…その現場と結果を見てきましたよ」
「え…?どういうことですか?」
カノンは頭に疑問符を浮かべているが、今はあのクソ眼鏡に話す方が先だ
「とりあえず、あのクソ眼鏡…おほん、榊博士に報告したいことがあるので、ちょっと行ってきます」
「あ、わかりました、いってらっしゃい!」
カノンに見送られながら俺たちは研究室に向かった

「やあやあ!おかえり、無事で何よりだねえ!」
そんな気の抜けた声で出迎えた白髪でメガネのおっさんは榊博士



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