12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage]
2011/06/26(日) 16:01:44.91 ID:BD9wf7ABo
階段を上りきると、ぼっという音と共に髪が風になびいた。
人影はほとんどなく、犬の散歩をしている人、カイトをあげている人がいる程度の静かな浜辺。
カモメすらいなかった。
営々と築かれた雲と白い砂、蒼穹の空と海面が広々と並存し、そのパノラマの間に入るはうねった形状の小さな岬。
「わ……」
13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage]
2011/06/26(日) 16:03:31.50 ID:BD9wf7ABo
流木の破片を避けながらさくさく砂を鳴らして波打ち際まで行き、紬はおそるおそる波に足をひたす。
「つめたい!」
嬉しそうに紬が言うと、梓も靴を脱いで足を出した。
砂の中に足を埋もれさせて、よせてかえす波の動きを感じているうち、動いているのは波ではなくて自分の足のような気がした。
14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/06/26(日) 16:03:53.17 ID:f8GgBSOko
ザンギエフを期待してたのになんだこれ
15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage]
2011/06/26(日) 16:05:23.08 ID:BD9wf7ABo
――堤防に並んで座り、二人はカイトを見上げた。
太陽はもう真上まで来ていて影を短くしていた。
ぬるくなったスポーツドリンクを代わる代わる飲んで喉を鳴らし、空っぽになったペットボトル越しに海を見ると、容器の中で波が動いた。
「いいなぁ。私も凧あげてみたい」
16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東)[sage]
2011/06/26(日) 16:43:40.85 ID:8VjuGokAO
合同合宿を期待してたのにもう終わっちゃった…
続きがあるなら期待したいです…
17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/06/26(日) 16:52:22.18 ID:CrOGxA6u0
乙
18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/06/26(日) 19:31:16.27 ID:46/CSl8qo
乙。
あれ? 合宿編は?
それか帰り道編とか。
19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)[sage]
2011/06/27(月) 01:30:48.97 ID:gGCpAATa0
うわー!こういうのすごい好き!
お話の流れに乗るんじゃなくて、そのお話の世界にひたるっていうか。
欲を言えば、電車内のお話をもう少し長く読んでいたかったかもです。
GJでした!
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