過去ログ - 美琴「極光の海に消えたあいつを追って」2
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(千葉県)
[saga]
2011/07/02(土) 00:31:29.98 ID:4jjVYGHho
電撃の直撃を受けて吹き飛んだ一方通行を見て、美琴は目を丸くする。
「……う……そ、当たった……?」
美琴はその能力の性質故に、ある程度以下の電撃であれば無効化できる。
今放った電撃はあくまで反射されることを前提に放った弱いものであるが、それでも並のスタンガン以上の威力はあった。
しかし、彼の能力から言えば美琴の最大出力もそこらのスタンガンも一緒くたにして一蹴出来るレベルのはず。
雪の上を転がった一方通行を呆然と目で追って、そこでハッと気づく。
彼の体に、雪が付着している。
超電磁砲の直撃を受けようが、粉塵爆発の中心にいようが傷も塵もつかなかった彼の体に、だ。
何らかの要因で、反射が働いていない?
そう考えた美琴は、しかし頭の中でそれを否定する。
学園都市第一位の能力強度を誇る一方通行は、その反射膜を常時体表に展開している筈だ。
だが、一方通行のそばに転がる歩行補助用の杖を見て考えは変わる。
今の一方通行は、歩行に支障が出るほどのハンデを負っているのか?
8月中旬の時点では、一方通行は杖などついてはいなかった。
健常者がハンデを背負うには、大まかに分けて脳障害などの神経伝達系統の要因と外傷などの構造的な要因の二つがある。
ただし『幻想殺し』などのイレギュラーを除き、後者の要因で一方通行がダメージを負うことはない。
ならば、彼が歩行障害を患ったのは前者の要因だろうか。
外傷を負うことが無いのであれば疾病か。そんなことはどうでもいい。
脳にダメージがあると言うことは、つまり脳と密接なかかわりを持つ演算能力にも影響が出ている可能性が高いということだ。
やはり能力は使えてないのかもしれない。
一方通行がのろのろと身を起こすのを見て、美琴は歯ぎしりをする。
反射が働いていない今なら、一方通行を排除できるかもしれない。
けれど、それは。
しかし、でも。
一瞬の逡巡のち、美琴は駆けだした。
その勢いのまま、一方通行の胸に蹴りを入れる。
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