過去ログ - 美琴「極光の海に消えたあいつを追って」2
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(千葉県)
[saga]
2011/07/02(土) 00:37:32.44 ID:4jjVYGHho
今いるビルから病院の屋上までは何百メートルもある。
双眼鏡を頼る必要がある以上、正確な座標計測ができないかもしれない。
「それよりも絹旗さんを向こうに飛ばして無理やりにでも超電磁砲を引き剥がさせた方がいいんじゃないかしら。
それならまだ正確に飛ばせると思うけど」
「やめとけ、絹旗が人型の炭になるのがオチだ。高位能力者同士の喧嘩は両者を引き離すのが手っ取り早い収拾手段だろう」
「なんだか超納得がいきません……」
「やはり結標、お前が頼りだ。いざという時は、一方通行を適当にどこか離れた空中にでも飛ばせ。
あとはあいつ自身がどうにかする」
「はいはい。……それにしても土御門、あなたが一方通行を心配するなんてね?」
「いや、俺が心配してるのはむしろ超電磁砲のほうだ」
土御門が視線を飛ばせば、海原が頷く。
「あの子は普通の中学生だ。強い力を持っていても、学園都市の闇を知っていても、本質的にはそこらの14歳の女の子と大差ない。
そんな子が恨みに駆られて手を汚せば、待っているのは悲惨な最期だけだ。
壊れた心を抱えて暗部へ落とされるか、あるいは自ら死を選ぶか。どちらにしろ、ろくなことにならない」
『人を殺す』ということがどういうことか知らない人間に、人殺しをさせてはいけない。
偽善的な倫理観を振りかざすつもりはないが、それが最低限暗闇に生きる人間が守るべきルールだと土御門は思う。
(……踏みとどまるか、それとも踏み越えてしまうのか。ここが分水嶺だぞ、超電磁砲)
サングラスの下の眼光は鋭く、土御門は事態を冷静に注視し続ける。
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