過去ログ - 美琴「極光の海に消えたあいつを追って」2
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◆nW2JZrx2Lo
[saga]
2012/02/21(火) 04:18:30.65 ID:FWHujRcko
「決まっている。そこに科学を発展させる手がかりがあるのなら、追い求めずにはいられないのが科学者たる存在だ。
彼女たちが持つ可能性は無尽蔵だ。本当ならレベル5に至らせるのが最高だが、レベル4でも充分な戦力としての価値がある。
『第三次製造計画』のスペックシートは見ただろう!? 彼女たちが本格的生産に入れば、世界の軍事バランスは大きく変わる!」
「その結果世界の均衡が崩れ、大戦争に陥る可能性があるとしても?」
「知るか! そんなものは上層部の仕事だ。俺たちが考えることじゃない!」
「自らの欲望のままに命を弄び、その結果に対して責任をとろうとも考えない。無責任な人たちだ」
「俺たちは悪くない! ただ命令されてやっていただけなんだ!」
恥も外聞もなく涙と鼻水を垂れ流し命乞いをする研究員たちを見ながら、海原は急速に心が冷えていくのを感じた。
この『原典』を取得してから2カ月と少し。
ようやく『原典』から得た知識を解釈し、自分なりに扱えるようになったころにこの依頼だ。
彼らは御坂美琴のクローンを作り出し、それを自分たちの好きなように弄んできた連中だ。
彼女の後の憂いを晴らすという意味でも、この研究者たちの存在は見逃せるものではない。
「……例えクローンとして生まれても、彼女たちはそれぞれ独立して存在するれっきとした1個の人間だ。
あなた達はそんな彼女たちを好き勝手に作り出し、いじくり回し、弄んで、しまいにはゴミのように『処分』してきたのでしょう?」
海原の操る研究員たちの拳銃はついに眉間へと押し付けられた。
その人差し指がゆっくりと引き金を引くのを見て、ついには失禁するものまで現れ始める。
「頼むから……俺たちが悪かった、この通りだ許してくれ」
「ならば、その代価はあなたたち自身の命で贖うべきだ」
断罪の言葉と共に、悲鳴と銃声が鳴り響いた。
弾倉が空になり、本人たちが絶命してもなお、研究員たちの人差し指は引き金を引き続けていた。
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