過去ログ - 美琴「極光の海に消えたあいつを追って」2
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◆nW2JZrx2Lo
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2012/02/21(火) 04:07:39.81 ID:FWHujRcko
先刻、美琴の砂鉄操作をものともしなかったのは、それが『砂鉄だったから』という点に依るものが大きい。
磁力によって操作されている砂鉄の粒子は互いに触れ合っているわけではないために、粒子1つ1つの持つ熱容量は小さい。
したがって、『業火焔弾』の火球のように高熱を受ければ瞬時に液状化してしまう。
以下略
846
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◆nW2JZrx2Lo
[saga]
2012/02/21(火) 04:08:17.77 ID:FWHujRcko
そんな2人の様子を、白井は試験場の中ほどの高さ、壁際に設置されたキャットウォークから見ていた。
足元や柵が網状になっていて戦闘の様子を観察しやすく、それでいて気配を消してさえいれば容易には見つからない。
(……煙たいのが難点ではありますが)
以下略
847
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◆nW2JZrx2Lo
[saga]
2012/02/21(火) 04:09:14.69 ID:FWHujRcko
「なっ、しまっ……!?」
美琴が叫ぶのと、『業火焔弾』がテルミット火薬に着火するのは同時。
直後、眩い光と共に炎が炸裂し、支柱が弾け飛んだ構造材の天板が錐もみ回転しつつ吹き飛んだ。
以下略
848
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◆nW2JZrx2Lo
[saga]
2012/02/21(火) 04:09:53.54 ID:FWHujRcko
一転、窮地に追い込まれたのは『業火焔弾』のほうだ。
砂鉄自体は火球や炎壁などで高熱を与えれば容易に無力化できる。
だが、そんなことをすればテルミット火薬に引火するのは自明だ。
以下略
849
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◆nW2JZrx2Lo
[saga]
2012/02/21(火) 04:10:34.67 ID:FWHujRcko
ガラン、ガシャンという鉄材が触れ合う音が、試験場内部に響いた。
浮遊するブロックの上から見下ろす美琴の眼下では、『業火焔弾』のいた場所に鉄材の山が出来ている。
死なないように手加減はした。
以下略
850
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◆nW2JZrx2Lo
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2012/02/21(火) 04:12:17.99 ID:FWHujRcko
ガン! と重い物が何かにめり込むような音がした。
自分の頭蓋骨が立てた音だと気付く間もなく、『業火焔弾』はぐらりと体勢を崩し、そのまま意識は暗転する。
彼女が崩れ落ちるのに伴い、極限にまで膨らんでいた火球も勢いを弱め、やがては完全に消滅した。
以下略
851
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◆nW2JZrx2Lo
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2012/02/21(火) 04:12:58.53 ID:FWHujRcko
階層不明・小シミュレーター室。
小さな理科室ほどの広さの部屋で、十数人ほどの白衣を着た研究者達が一様にモニターを見つめていた。
普段であればプロジェクトに対して行う予測演算や、行われている実験を中継するためのモニターだ。
以下略
852
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◆nW2JZrx2Lo
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2012/02/21(火) 04:14:01.97 ID:FWHujRcko
だが、こんな人間といつまでも話をしていたくないし、そろそろ行動を開始すべき時だ。
「……ちょっとお腹が痛いので、トイレに行ってきます」
以下略
853
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◆nW2JZrx2Lo
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2012/02/21(火) 04:15:46.45 ID:FWHujRcko
「ふ……、ふふ」
「何笑ってんだよ」
以下略
854
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◆nW2JZrx2Lo
[saga]
2012/02/21(火) 04:16:35.55 ID:FWHujRcko
「『暦石』」
海原が呟く。
以下略
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