過去ログ - 美琴「極光の海に消えたあいつを追って」2
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◆nW2JZrx2Lo
[saga]
2012/03/10(土) 04:16:45.02 ID:fiKeJx/Ho
『油性兵装』が指を鳴らし、澱んだ大気が爆炎へと姿を変える。
それすらも意に介さず黒煙の尾を引きながら飛び出した一方通行を待ち受けていたのは、宙に浮かぶ大量のオイルの滴。
(また酸素の消耗策か)
爆発するのを指をくわえて見ているなどということはしない。
その手に空気のベクトルを掴み、それを『振り回す』。彼を中心に唸りを上げて突風が吹き、浮遊するオイルを吹き飛ばして行く。
それすらも『油性兵装』の計算の内か、オイルの滴が燃焼し再び空間を煤煙で埋め尽くして行く。
刺激臭も有害物質を含む煙も一方通行にとって苦にはならないが、視界の悪さだけはどうしようもない。
掴んだままの空気のベクトルを操り、煙もまた吹き飛ばす。
「……ッ!!」
開けた視界の先には、再び『破城槌』が鎮座していた。
すでに台座にセットされ、推進装置は解き放たれる時を待ちわびるかのごとく軋んでいる。
その威力は先ほど既に身を持って体感済み。もう一度喰らえば、どんなダメージを受けるか分かったものではない。
「……今度は太平洋辺りまでぶっ飛んじゃうかも、ねッ!!」
言葉と共に、瞬時に超音速にまで加速された弾頭が放たれる。
彼我の距離はせいぜいが数十メートル。その距離を弾頭が駆け抜けるのに必要な時間は1秒の10分の1にも満たない。
余りの速度に残像の尾を引きながら、『破城槌』は一方通行へと突き刺さった。
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