過去ログ - さだのり「桜は散る、陽は沈む・・・そして、思い出はいつかは消える」
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◆G2uuPnv9Q.
[saga sage]
2012/03/29(木) 16:36:02.91 ID:YRuMpQ8a0
邪火流「くそ…聞いてないぞ、もう敵軍が攻撃を仕掛けてきやがった!!」
剣を握った手が自然と震える
武者震いでもなければ、恐怖からくるものでもない
ただ怒りによって、彼の手は震えている
ベッケンバウアー「全員に告ぐ、我々の目的は敵の殲滅ではない、自国の防衛ただそれだけじゃ」
「はっ!!」
ベッケンバウアー「…邪火流、お主に指揮を任せるぞ」
邪火流「はい」
ベッケンバウアー「…本来ならば、お主たちには自らの家族を守ってほしかった…これは訓練ではない、本当に主らの中から死人が出る」
「…そのようなことは、百も承知であります!」
「我々に出来ることは、我々だけに出来ることですから」
ベッケンバウアー「…すまぬ」
邪火流「…全員、剣は握ったか」
「はっ!」
邪火流「…銃も持ったか、苦手なものは手榴弾でも構わない」
「はっ!」
邪火流「…戦場に向かう覚悟は持ったか」
「はっ!」
邪火流「…殺す覚悟は」
「はっ!」
邪火流「…死ぬ覚悟は」
最後に、邪火流が眉をひそめて尋ねる
「もちろん!」
邪火流「…ならば行こう」
どこへ行くのだろうか
どこへ
邪火流「…これより、防衛戦を始める」
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