過去ログ - 番外・とある星座の偽善使い(フォックスワード)
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169:作者 ◆K.en6VW1nc[saga]
2011/07/19(火) 21:09:02.44 ID:5HPWMU5AO
〜6〜

御坂「もー……ほんとあんたって訳わかんないやつよねえ」ボフッ

麦野「……?」

御坂「優しいかと思えば突き放したり、さっきみたいにキッチンでポツンとしたりしてるかと思えばこんな風に普通に話も出来る、私の事顔も見たくないって割にああやって下着とか制服とかお風呂まで準備してくれたりさ」

麦野「おいおい。あんたまさか私の事イイヤツだとか言いたい訳かにゃーん?だいたいテメエさっきクマにワルいヤ」

御坂「いいえ、あんたは“イイヤツ”よ」

麦野「……!?」

そこで投げ返されたクッションを抱っこしながら御坂が放り投げるように口を開き、思わず麦野が振り返った。
ほとんど反射的に、心の不随意筋に電流を浴びたように。
されど御坂はそんな麦野のリアクションに片目を瞑って小首を傾げた。

御坂「――あんたはイイヤツよ?私だってあんたと今まで色々あったし、これからも色々あるだろうけどさ……今日あんたが私にしてくれた事、立場入れ替えてもきっと全部は出来ないよ。常盤台だから泊めてもあげられないし」

麦野「はっ、たかが一宿一飯に義理固いこって……それだけでイイヤツ認定メダルがもらえんなら、私は公衆便所バッチつけた女より安いもんに成り下がった気分だわ」

御坂「(公衆便所バッチ?)――またそうやって悪ぶる」ハア

麦野「!」

御坂「あんたさ……寒がりなくせに、誰かにあっためて欲しいくせに針が引っ込められないハリモグラみたいよ。その割に針が刺さらないよう鼻先で人つついて、構おうとしたら針立ててさ」

ストンとベッドからフローリングに降り立ち、水の入っていない水槽を御坂は一撫でしながら御坂は回り込む。
半身起こした麦野の横たわるカッペリーニのソファーへと。
微かに床を滑り僅かに絹が擦れる音と共に、歩み寄る。

御坂「器用なのは料理の手先だけで、生き方ぶきっちょ過ぎ。まるで、自分はワルいヤツだって言い聞かせて、そうしなくちゃいけないってムキになってる……自分に厳しいのと自分を許さないのは違うのよ」ヨイショ

麦野「こっち来るな」

御坂「イヤよ。どうして私が私の事嫌いなあんたの言う事聞かなくちゃいけないのよ」ポスンッ

麦野「おい」

御坂「本当にイヤなら力尽くで反撃すれば?あんたの馬鹿力ならそれくらい朝飯前でしょ?違う?」ゴロン




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