過去ログ - 番外・とある星座の偽善使い(フォックスワード)
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◆K.en6VW1nc
[saga]
2011/07/29(金) 21:05:04.26 ID:0s0AWUMAO
〜3〜
禁書目録「〜〜♪」ペラッ
麦野「……そう言えば」
禁書目録「?」
麦野「あんたとも暮らし始めてからだいたい三ヶ月近くなるんだね」
禁書目録「そうだね。どうしたの?改まって」
麦野「(あのグラサン野郎が三ヶ月とか言うからよ)」
洗濯機が過酷な労働を強いられる中、麦野はキッチンに立ちマリアージュフレールの紅茶を淹れる傍ら――
麦野が持ち込んだいくつかの漫画を寝転がりながら読むインデックスに話し掛けた。
インデックスが読んでいるのはチェザーレ・ボルジアの生涯を描いた漫画であり、仮にも聖職者としてそれはどうかとも思われるのだが……
同じ作者の作品の一つは超能力者といった要素の強いものであり、あまりこだわらない質なのかも知れないと麦野は思った。
禁書目録「でもそう言われると早いね。何だかドタバタしてる内に夏が終わっちゃったんだよ」ペラッ
麦野「そのドタバタのほとんどはあんた絡みだけどねえ?」
禁書目録「うっ」
麦野「別にあんたを責めてる訳じゃないわよ。前にも言ったけど、最初はなんて疫病神拾って、なんて厄介者押し付けられたかと思ったけどね」ククク
馥郁たる甘い香りが漂うキッチンにて、麦野は茶葉を蒸らす傍ら買って来たイチゴをカットする。
そしてそれをティーカップの底に敷き詰めて砂糖を盛って紅茶を注ぐのである。
当のインデックスは窓辺の陽当たり良い場所を選ぶ猫のようにしながらからかう麦野をムッとした表情で見やる。
禁書目録「……私もね。最初の内ははしずりの事スッゴくイヤミでイジワルな継母みたいに思ってた。だからおあいこなんだよ」
麦野「昨日当麻貸してやったのに結構な言い草ねえ?あとあんた、夜食禁止って言ってたのに食べたでしょ?」
禁書目録「(ご、ゴミ出しの袋に捨てたはずなんだよ!?どうしてわかったのかな!!?)」
麦野「とか思ってるんでしょ?ストックが一つ足りないからすぐにわかる」
禁書目録「」
麦野「まあ大方当麻が食べさせたんでしょ?あいつは後でオ・シ・オ・キ・か・く・て・い・ね」
禁書目録「(あ、あれ?私お仕置き無し?助かった?)」
麦野「と、世の中そんな上手い話は転がってない訳で」
そこで麦野が立ち上る湯気越しに、実に人の悪い笑みを浮かべた。
人間性格は丸くなる事はあるかも知れないが、良くなどそうそうならないものである。
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