過去ログ - 番外・とある星座の偽善使い(フォックスワード)
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48:作者 ◆K.en6VW1nc[saga]
2011/07/10(日) 12:50:40.91 ID:U58nKrMAO
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禁書目録「ぐぬぬぬ……」

青髪「よっしゃ、ババ抜きは今一つみたいやね……よっ」

雲川「ジャック抜けたけど」

御坂「………………」

一方その頃、ババ抜きへとシフトし早々に一ぬけした御坂は壁面にぶら下げられたコルクボードを見上げていた。
それは部屋につくなり真っ先に目に飛び込んで来たものであり……
ババを押し付け合う中でもずっと頭から離れずにいたものだった。

御坂「(これ、夏休みのかしらね?)」

そこに貼られていた写真の数々……最初に目についたのは、ベランダに出された子供用プールで遊んでいるインデックスの姿。
その側で麦野がたらいに氷を敷き詰め、まるまると太ったスイカの冷え具合を確かめているような一枚があった。

上条「ああ、それ夏休みん時のヤツだよ」

御坂「ひえっ!!?」

上条「?。なんだよビリビリ」

御坂「い、いきなり近づかないでよ!びっくりするじゃない!」

上条「ああ、悪い悪い。なんかあんま真剣に見てたみたいだからさ……そんな面白いか?それ」

と、そこへやって来たのは調理をあらかた終えたこの部屋の家主こと上条当麻その人である。
ちょうど御坂から見上げて右斜め45°(人間が最もかっこいい角度)の位置に立っていた。
思わず別の意味でもドキリ、とさせられる。自分の部屋というホームグラウンドにあってか、肩の力が抜けたその横顔に。

御坂「べっ、別にっ……ただ、ただアンタが……写真撮ったりするタイプだったのか……って」

上条「うーん……沈利と付き合い始めてから、かな」

御坂「っ」

上条「あっ、これ土御門と舞夏とみんなで流しそうめんやった時のなんだ。よく出来てるだろ?」

御坂「そ、そうね」

しかしそれだけに……天罰術式すらも反応しない悪意無き一言が御坂の胸に突き刺さる。
それは写真の中に納められた……上条が竹を割り、土御門が台を組み、舞夏が素麺を茹で、インデックスがつゆと醤油を見比べているシーン。
これは麦野がシャッターを押したものか、その場に映っていない。

御坂「(……笑ってる)」

その写真の数々は、御坂が知っている人間ながら御坂の知らない笑顔が溢れんばかりに映っている。
当然の事ながら――そこに御坂美琴と言う少女はどこにも映っていない。一枚たりとも


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