過去ログ - 番外・とある星座の偽善使い(フォックスワード)
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763:作者 ◆K.en6VW1nc[saga]
2011/09/05(月) 21:03:16.19 ID:r59ePYOAO
〜御坂美琴〜

御坂「――!!?」

白井「お姉様!?」

初春「御坂さん!」

固法「気が付いたのね」

一方その頃、御坂美琴は第一七七支部の仮眠室にてガバッと身体を跳ね起きさせる。
それを取り囲むは白井黒子、初春飾利、固法美偉の三人。風紀委員の面々である。

白井「お姉様あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ー!!」

御坂「ちょっ、ちょっと黒子!!?どうしたのよ急に!?」

固法「どうしたはこっちの台詞よ御坂さん……貴女、ずっと眠っていたのよ」

御坂「えっ!?」

初春「そうですよ御坂さん」

御坂が目を覚ますなり号泣し飛びついて来る白井をなだめなつつ状況把握に務めようとする御坂に、初春からフォローが入る。
御坂は数時間前、警備員に抱きかかえられてここまで連れられたのだと。
そしてその警備員は三人に御坂を預けるなり忽然と姿を消してしまったのだと。

御坂「嘘……私が?」

固法「本当よ。最初は何かされて気を失ってるのかと思って透視させてもらったけれど……」

初春「外傷らしい外傷もなくてただ眠ってるだけみたいだったので……ここで」

白井「一体どうなさいましたのお姉様……何か覚えていらっしゃいませんこと?」

御坂「う、うん……」

身体に付きまとう奇妙な違和感と記憶の不鮮明さに当惑しつつ御坂は身体にかけられた毛布をはぐってベッドから下りる。
断崖大学付近のコンビニで上条当麻と初めて見るタイプの遊んでそうな優男と出会った所まで記憶はある。
だが御坂は白井の余計な勘ぐりを避けるためにあえて上条の事だけを伏せてその時の状況を説明した。が

白井「どこの憎いアンチクショウですのォォォォォ!わたくしのお姉様に狼藉を働いた痴れ者はァァァァァ!」

御坂「(やっぱりこうなった……)」

一人ボルテージを上げてヘッドバンキングする白井をスルーしつつ御坂は更にもう一つの隠し事に思いを巡らせる。
麦野沈利、上条当麻、そして海原光貴と思しき声の主に対して。
そんな思案顔の御坂を見やりながら、固法は眼鏡を直しつつ訝しんだ。

固法「だとしたら相当な使い手ね」

御坂「……?」

固法「御坂さんの不意を突いて、尚且つ無傷で帰せるような凄腕の持ち主がこの学園都市に何人いるって言うの?」

学園都市第三位を赤子の手でも捻るようにあしらえるほどの実力者……もしそんな人間が存在するならば――




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