過去ログ - 番外・とある星座の偽善使い(フォックスワード)
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◆K.en6VW1nc
[saga]
2011/09/17(土) 21:09:26.12 ID:W55C2CfAO
〜7〜
絹旗『フレンダ』
フレンダ『なーにー?』
絹旗『どうして超ついて来るんですか?』
フレンダ『たまたま行き先が同じな訳よ。結局いつもの映画館でしょ?駅前の』
絹旗『それはそうですけど……フレンダはまたなんで?』
フレンダ『ふふふ♪私はこれからデート』
絹旗『!!?』
フレンダ『第六学区の遊園地で待ち合わせな訳よ。それでね』
絹旗『』ギュウウウウウ
フレンダ『痛い痛い締まってる締まってるってば!!』
一方、絹旗とフレンダは枯れ葉舞う並木道をサクサク踏みしめながら駅方面を目指していた。
そこでである。絹旗がフレンダの首を締めOK牧場の決闘が始めたのは。
フレンダ『ゲホッゲホッゲホッ……ちょ、ちょっと絹旗!』
絹旗『超知りません!フレンダなんて!』
フレンダ『違う違う聞いて聞いて!結局誤解な訳よ!恋愛禁止の御法度は破ってないって!』
絹旗『………………』スタスタ
フレンダ『絹旗!!』
咳き込んでいたフレンダを置いて歩み去って行く絹旗の手首を掴み、引き止める。
そこでようやく絹旗はフレンダに背を向けたまま立ち止まった。
その頑なさにハアと小さく溜め息をつきながらベレー帽を直しつつフレンダは対話を試みる。
フレンダ『デートって言っても女の子な訳よ女の子。絹旗が考えてるようなんじゃ全然ないから……』
絹旗『いやあフレンダってレズじゃないですか』
フレンダ『レズじゃなくて百合!じゃなくて絹旗!!ちゃんとこっち向いてよ!!』
フレンダが見た絹旗の背中。それは今はもういない麦野の後ろ姿に似ていた。
頑なで、寂しげで、誰にも預けない小さな背中と細い肩。悪い意味で麦野と重なるそれ。
絹旗『………………』
フレンダ『もうっ』
掴んだ白い手首。包帯の巻かれた右手。いつも通りの眼差し。
ようやく振り向いた絹旗の見返りが秋風が揺れるショートボブを靡かせる。
フレンダ『絹旗、やっぱり変わっちゃったね。前みたいな柔らかさが全然ない訳よ』
絹旗『超変わらざるを得ないじゃないですか』
フレンダ『………………』
絹旗『私は、リーダーなんですから』
フレンダ『違う』
絹旗『???』
フレンダ『それは違う訳よ。絹旗』
――そして一陣の風が隔たれた二人の間に吹き抜けて――
フレンダ『私はリーダー(あんた)じゃなくて絹旗(アンタ)に話してる訳よ』
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