過去ログ - 番外・とある星座の偽善使い(フォックスワード)
1- 20
891:作者 ◆K.en6VW1nc[saga]
2011/09/25(日) 15:03:12.67 ID:LC5MmfkAO
〜2〜

フレンダ『来るかどうかも分からない相手をただ待ってるだけってのも……』

浜面『退屈か?』

フレンダ『まさか。本音で言えば何事もない越した事はないけど、結局私もギャラが欲しい訳だから何かあって欲しいのと半々くらいかな』

数十分前、スクールに先んじて素粒子工学研究所に到着したアイテムの面々は網を張っていた。
フレンダは各種トラップを散りばめ、浜面はと言うと――

浜面『……俺だってこんなもんさっさと脱ぎてえよ。何があってもなくても』

浜面は両手を開閉し手応えを確かめる。それはフルフェイスのヘルメットを取り付けたような……
灰を基調とし要所に黒のプロテクトを取り付けた駆動鎧。その名も

浜面『しっくり来すぎているのが逆に変な感じだ』

フレンダ『HsSSV-01“ドラゴンライダー”……これから始まる戦争用に作られたとかなんとか言ってたねそれ』

絹旗『超苦労しましたよ。駆動鎧の大半がアビニョンに駆り出されてましたからね。開発途中の物を無理矢理引っ張って来ましたがまあ超浜面に使えそうなのはそれくらいでしょう』

浜面『……どっから取って来たんだこんなもん』

絹旗『工廠に決まってるじゃないですか。本来ならバイクを含めて運用されるものらしいですがそこまで超贅沢言ってられないので』

はあ、と浜面は溜め息をつきながらHsLH-02をブンと取り回す。
警備員らが鉄扉を打ち破るために使うリニアハンマーに、メタルイーターM5まで攫って来た辺りの裏事情を鑑みて。
何でも絹旗曰わく警備員の新型警邏バイクのモデルだったものらしい。
とは言ってもバイク自体は未だ開発途中であり、ライダースーツ型駆動鎧を徴収する際にも『丈澤道彦』なる技術者がかなり渋ったとの事だった。が

浜面『……ちっこいだなんて言って悪かった。確かにあんたは俺の上司(リーダー)だよ』

絹旗『部下に最高の仕事をさせるのが上司の役割ですので』

麦野の後を継ぐという重責を担えるだけの器を絹旗は既に有している。
そんな絹旗を、フレンダは気体爆弾イグニスの詰まった香水瓶を手にしながら見やった。




<<前のレス[*]次のレス[#]>>
1002Res/1297.63 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice